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2008年11月23日(日) 09時59分

瀬戸内海漁業をシンポで議論中国新聞

 漁業振興を考えるシンポジウム「元気な瀬戸内海漁業を目指して」が22日、広島市東区の広島県立生涯学習センターであった。日本水産学会中国・四国支部主催で、会員の研究者らが意見交換。水産資源を守り、乱獲を防ぐための漁獲計画づくりや、販売業者らも巻き込む地域連携の重要性を訴えた。

 大学や企業で、水産研究に携わる会員や学生ら約70人が参加。沿岸漁業の振興について、同支部の玉井恭一支部長は「遠洋漁業に比べ燃油高の影響を受けにくく、今後の国内漁業の要となる」と展望を話した。

 研究者4人による討論では、漁獲量が激減している山口県沿岸などのアサリ漁が議題に。「原因の究明が急務」「生育状況を確かめ、漁期を決めるなど資源管理の徹底が必要だ」などの意見が相次いだ。

【写真説明】漁業振興策について意見交換する研究者たち

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200811230045.html