記事登録
2008年11月23日(日) 09時59分

献花続く あいりちゃん命日中国新聞

 広島市安芸区矢野西で矢野西小1年の木下あいりちゃん=当時(7)=が下校途中に殺害されてから、ちょうど3年の22日、遺体が見つかった現場に設けられた献花台には近くの住民や市民が相次いで訪れ、静かに手を合わせて幼い命の冥福を祈った。

 献花台は、矢野西小PTAが設置した。花を手向けた近所の会社員女性(35)は「二度と悲劇を繰り返してはならないし、遺族の闘いは終わっていない。事件を風化させてはだめ」と涙ぐんだ。

 東区から訪れた会社員男性は「通学路の見守りなど大人が子どもに関心を持つようになり、広島はこの3年で変わった。ご両親の頑張りのおかげだと思う」。現場近くに住む無職男性(71)は「犯罪が絶えない中、たくさんの人たちが献花して手を合わせてくれる。そんな優しい心が広がる社会になってほしい」と願っていた。献花台は、23日正午すぎまで設ける。

【写真説明】花やぬいぐるみ、お菓子が供えられた献花台の前で手を合わせる男性(22日、広島市安芸区)

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200811230015.html