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2008年11月23日(日) 16時30分

岩国往来の一里塚を復元中国新聞

 岩国市中心部と本郷町を結ぶ岩国往来の一里塚が、岩国市美和町阿賀郷の住民によって復元され22日、現地で除幕式があった。山口県内初めてという塚木付きの本格派。よみがえった道標が、旧街道の歴史の案内をする。

 郷自治会が、農業佐伯全男さん(78)から提供を受けた県道沿いの畑の一角に建設。約2メートル四方に高さ約1メートルの自然石を積み上げ、ヒノキ製の塚木を中央に立てた。

 郷一里塚は1640年代に造られたと推定され、今は所在地しか不明。岩国往来まちづくり協議会の藤森勝彦会長が、現存している同町渋前の目舞峠一里塚をモデルに復元を指導した。

 塚木は古い文献を参考に再現。「本郷釜屋一里塚より一里」「多田村一里塚より四里」と現代風に分かりやすい表記にし、その歴史を伝える説明板もそばに設置した。

【写真説明】岩国往来の一里塚の完成を喜ぶ住民

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200811230032.html