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2008年11月23日(日) 07時43分

宅配業者で勤務経験=人間関係で転職−出頭直前、10年ぶり電話・小泉容疑者時事通信

 銃刀法違反容疑で逮捕された小泉毅容疑者(46)は約10年間、実家と音信不通だったが、22日夕に突然電話した。元気で、手紙を送ったと伝えたが、その後に出頭。人間関係がうまくいかずに職を変えており、宅配業者の経験もあったという。
 父(77)によると、小泉容疑者は山口県柳井市で生まれ、高校まで地元の学校に通学。佐賀大理工学部に進学し、電子工学を専攻した。「子供のころは勉強もでき、友達も多く、ひょうきんだった」という。
 しかし、大学は8年間在籍して中退。東京のコンピューター関連会社に就職したが、人間関係がうまくいかずに2、3年で退社した。その後は宅配業者などでアルバイトをして暮らした。
 約12年前、家業のアイスクリーム卸売業を継ぐために山口へ戻り、勉強のために取引先の食品会社に勤務したが、人間関係がうまくいかず、約2年後に退社。インターネットで仕事を探し、さいたま市のアパートに引っ越した。
 以後は帰省せず、父は年に約1回、電話をしたが、約10年間、1回も出なかった。留守番電話に「何か困ったことはないか」と伝言を残しても、反応はなかった。母(70)は約3年前に1回だけ手紙を出したが、返事は来なかった。
 同容疑者の仕事や暮らしぶりも分からなかったが、アパート管理人から「きちんと家賃は支払われている」と聞いていた。
 同容疑者の「毅」という名前は、父が名付けた。「犬養毅元首相にあやかり、正しく強く生きてくれることを願った」という。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081123-00000025-jij-soci