２２日午後９時２０分ごろ、東京都千代田区霞が関の警視庁本部に、男が「俺が事務次官を殺した」と車で出頭した。警視庁によると、車内には血の付いた刃渡り約２０センチのサバイバルナイフや、手袋があったという。警視庁は男を麹町署に同行、元厚生次官ら連続殺傷事件に関与した疑いが強いとみて、銃刀法違反の疑いで逮捕し、引き続き捜査する方針。
出頭した男は、山口さん宅から約１０キロ離れた同じさいたま市内に１人で住んでいたとみられる。アパートの大家によると、１９９８年８月に入居。山口県柳井市の男性が連帯保証人になっているという。
同じマンション１階の男性は「丸刈りでとにかく無口。部屋からほとんど出ない人だった」。隣のアパートに住む定時制高校生（２０）は「荷物の配達に来た人を、大声で２０分ぐらいどなりつけていた。目つきが悪く、感じが悪い印象だった」と話した。公共料金を滞納したり、工事現場の騒音にどなり込むなどのトラブルを起こしていたという。
同じアパートに住む男性は「（出頭直前の）午後６時半ごろ、男が来て『いらないものがあるからあげるよ』とアダルトＤＶＤ５枚をもらった」と証言。男はＤＶＤを渡した後、警視庁に出頭したとみられる。
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