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2008年11月22日(土) 13時02分

首相「小沢氏信用できない」、2次補正予算提出先送りへ読売新聞

 【リマ=浜砂雅一】麻生首相は21日午後(日本時間22日朝)、リマ市内のホテルで同行記者団と懇談し、2008年度第2次補正予算案を今臨時国会には提出しない意向を示し、その理由として、審議に協力するとした民主党の小沢代表への不信感を挙げた。

 第2次補正予算案は来年1月召集の通常国会に提出される見通しだ。

 首相は「小沢氏は(今国会での第2次補正予算案の審議に協力するという約束を守らなければ)『辞める』と、合計7人の前で言ったのに、後で『言っていない』と言っている。この人の話は、危ない。あまり信用できなくなった」と述べた。17日の首相と小沢氏の会談でのやりとりを巡り、小沢氏への強い不信感を示したものだ。

 この会談には、首相と小沢氏のほか、自民党から河村官房長官、細田幹事長、民主党は鳩山幹事長、山岡賢次国会対策委員長、奥村展三役員室長が出席していた。

 今国会の延長に関しては「金融機能強化法改正案ができないと中小企業に大きな影響が出る。(民主党が)ずっと反対なら、もっと延びるかもしれない」との見通しを示した。道路特定財源の一般財源化に伴い地方に配分する1兆円については、「私は地方が一番使いやすい方法を考えたらどうかとしか言っていない。そこ(人によって一番いいと考える方法が違うこと)が難しい。地方でもいろいろな意見がある」と語った。首相は、使途が自由な地方交付税としての配分を表明した経緯があるが、最終決定ではないとの立場を示したものと見られる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081122-00000023-yom-pol