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2008年11月22日(土) 13時27分

金銭に行き詰まり犯行?ブラックリスト載り借金も出来ず 薬局店主殺害産経新聞

 大阪市旭区で平成13年8月、薬局店主の田嶋英代さん=当時(84)=が殺害され、現金が奪われた事件で、逮捕された今村宗則容疑者(47)が事件当時、消費者金融などの融資不適格者リスト(ブラックリスト)に該当し、借金もできないほど困窮していたことが22日、わかった。旭署捜査本部は今村容疑者が金銭的に行き詰まった末に犯行に及んだとみて追及している。

 捜査本部は同日午後、今村容疑者を強盗殺人容疑で大阪地検に送検した。

 調べでは、今村容疑者は事件前まで住んでいた大阪府守口市内のマンションを家賃滞納で退去。事件の1カ月前には旭区内の塗装会社を辞めており、収入がほとんどなかった。さらに、消費者金融などのブラックリストに載るなど、借金もできない状況だったという。

 マンション退去後は、レンタカーの車中で生活。契約期間を過ぎても返却せず、乗り回しては放置することを繰り返していた。旭区の事件当時は青色の車を借りており、事件直前に現場で青色の車から店をうかがう今村容疑者が目撃されている。

 また、今村容疑者は事件の約2週間前の8月15日、大阪市北区の紳士服店に押し入り、男性店主=当時(84)=を殺害し、現金3万円を強奪。盗んだキャッシュカードで現金を引き出そうとしたが暗証番号が一致せず失敗しており、現場から持ち出した腕時計を質屋に入れ、数千円を得たことも判明している。

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