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2008年11月22日(土) 00時08分

<境界線トラブル>夫婦死亡、男性重体 長野・上田毎日新聞

 長野県上田市上丸子の主婦、唐木博美さん(75)が21日午前、自宅近くの私道で、向かいに住む会社員の樋口邦雄さん(45)所有の乗用車にはねられ重体になる一方、唐木さん宅で、夫で無職の一男さん(82)が死亡し、樋口さんが意識不明の重体になった事件は、博美さんが死亡して死者は2人になった。県警丸子署などによると、両家には境界線を巡るトラブルがあったといい、樋口さんの回復を待って事情を聴く。

 調べや近所の住民によると、唐木さん宅と樋口さん宅は道幅約2メートルの狭い路地を挟んで向かい合っており、境界線を巡るトラブルが度々あった。路地は車が1台通るのがやっとで、樋口さんの乗用車が唐木さん宅の塀にぶつかったり、敷地内を通過するなどして「(敷地を)踏んだ」「踏まない」などともめていたという。

 博美さんがひかれた現場には使い捨てカメラが落ちていた。以前から博美さんが樋口さんの運転状況を撮影していたという。乗用車のドアは鍵が掛かっていたが、樋口さんが降りて走り去ったとの目撃情報もあり、県警は殺人容疑も視野に捜査を進める。

 110番通報で署員が駆けつけた時、木造2階建ての唐木さん宅では1階の壁の一部が燃えており、消防が消し止めた。一男さんは顔から流血。樋口さんは目立った外傷はなかったが、衣服などに血が付着し、ぐったりした様子だったという。

 唐木さんは夫婦2人暮らし、樋口さんは母親と2人暮らしだった。現場は国道152号沿いの住宅密集地で、旧丸子町役場の近く。【大平明日香、大島英吾】

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