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2008年11月22日(土) 16時34分

小野光右衛門の功績に光中国新聞

 江戸末期の大谷村(現・浅口市金光町大谷)の庄屋で、和算家、天文家としても知られた小野光右衛門=みつえもん=(1785—1858年)を紹介する特別展が12月21日まで、同町占見新田の金光歴史民俗資料館で開かれている。光右衛門個人を取り上げた同館初の展示。

 光右衛門は父の後を継ぎ17歳で庄屋となり、土地紛争解決や里見川改修、新田造営など多くの功績を残した。和算や天文など学問にも秀で、伊能忠敬の弟子とされる大江村(現・井原市大江町)の谷東平(とうへい)からも学んだ。

 展示では、方位儀、木星の観測記録をまとめた冊子、測量器を持って大山(鳥取県)へ旅した際の紀行文の原本など、ゆかりの品約60点が並ぶ。唯一の刊行本で、当時としては大部数の1700部を発刊した和算入門書の原書もある。

 無料。月曜日と祝日休館。23、24の両日は休館となる。電話0865(42)2845。

【写真説明】小野光右衛門が使った測量器などに見入る来場者ら

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200811220027.html