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2008年11月22日(土) 07時07分

事故米焼酎 74万本分廃棄へ 鹿児島西酒造西日本新聞

 三笠フーズ(大阪市)による事故米転売問題で、焼酎メーカー「西酒造」(鹿児島県日置市)は21日、自主回収したり出荷を取りやめたりした芋焼酎74万本分(一升瓶換算)の廃棄処分を25日から始めると発表した。

 同社によると、処分するのは店頭などから回収した「薩摩宝山」22万本分と、出荷前でタンクに残っていた52万本分。同県いちき串木野市の処理業者に委託し微生物で分解処理する。

 同社は今年2月から8月にかけ、三笠側が「食品加工米」と偽ったコメを購入し芋焼酎のこうじ原料として使用。9月に事故米混入が発覚した。商品の焼酎から基準値以上の農薬やカビ毒は検出されなかったが、すでに出荷した約30万本分の自主回収に乗り出した。まだ8万本分が未回収で、消費された可能性が高いという。

=2008/11/22付 西日本新聞朝刊=

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