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2008年11月22日(土) 19時55分

日米同盟の強化確認 首相、ブッシュ大統領と会談中国新聞

 【リマ22日共同=下江祐成】麻生太郎首相は二十二日午前(日本時間二十三日未明)、リマ市内のホテルでブッシュ米大統領と初めて会談する。両首脳は八年間のブッシュ政権で日米同盟が強化されたことを確認。北朝鮮の核放棄を目指し、日米の連携を緊密にしていくことで一致する。首相は日本人拉致問題解決に向け、一層の協力を求める考えだ。

 来年一月二十日にはオバマ新政権が発足するため、ブッシュ大統領とは最後の会談になる見通し。

 首相はこの後引き続き、韓国の李明博イ・ミョンバク大統領を交えた日米韓三カ国首脳会談に臨む。北朝鮮核問題をめぐる六カ国協議の早期再開と、実効性ある核検証作業の枠組みづくりが必要との認識で一致する方向だ。

 日米首脳会談では、先の緊急首脳会合(金融サミット)の合意を踏まえ、金融機関の監督・規制に関する国際協調を確認、世界経済の減速を防ぐため日米が景気対策に取り組んでいくことで合意するとみられる。首相は十二月の日中韓首脳会談や東アジアサミットでも金融危機対策を取り上げ、各国の協力を求める考えを示す。

 首相は日米同盟を第一とする外交方針を強調し、強固な同盟関係はアジア太平洋地域の平和と安定にも貢献すると指摘。海上自衛隊によるインド洋での給油活動に関しては、新テロ対策特別措置法改正案の衆院再可決を念頭に、活動継続の決意を伝える。

 また両首脳は、来年のアフガニスタン大統領選に向け、治安の安定や民主化プロセスへの支援を強化していく方針も確認する。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200811220250.html