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2008年11月21日(金) 22時51分

コペルニクスの遺骨、DNA鑑定で確認スポーツ報知

 地動説を唱えたポーランドの天文学者コペルニクス(1473—1543年)とみられる遺骨を調査したスウェーデンの研究者らは、DNA鑑定の結果、本人と確認されたと発表した。別に残されていた本人の毛髪とDNA配列が一致したのが理由という。21日までにポーランド通信などが伝えた。

 同国の警察関係者が頭蓋(ずがい)骨などから復元した顔と、コペルニクスの肖像画はよく似ているという。コペルニクスの遺体捜しは、同国やドイツなどの研究者らにより長年続いていたが、今回の鑑定によってようやく終止符が打たれることになった。

 ポーランドの考古学者が2005年に、同国北部フロムボルク大聖堂でコペルニクスとみられる頭蓋骨を発見。死亡推定年齢は60—70歳で、コペルニクスの死亡年齢と一致することなどから、この頭蓋骨は「コペルニクスの可能性が高い」とみられていた。しかし、本人のものとは断定できなかった。

 最終的に、スウェーデンのウプサラ大学のDNA鑑定専門家のマリー・アレン氏が、かつてコペルニクスが所有していた本に挟まれていた毛髪と、大聖堂で発見された頭蓋骨を鑑定。今回の結論に至ったという。(共同)

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081121-OHT1T00290.htm