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2008年11月21日(金) 18時30分

靴は26センチ前後中国製、7時間前、不審な車…元厚生次官ら連続殺傷事件スポーツ報知

 元厚生次官ら連続殺傷事件で埼玉県警は21日、さいたま市南区の山口剛彦さん(66)宅の室内に残された足跡などから、犯人が履いていた靴は中国で靴底が製造された靴ひもタイプのスニーカーと断定した。サイズは26センチ前後。県警は流通経路を捜査、販売元の特定に全力を挙げる。

 調べでは、足跡と一致する靴底は大量生産され、4種類の靴ひもタイプのスニーカーに加工されている。玄関や台所などに残っていた足跡は靴底の模様が比較的鮮明で、県警が割り出した中国製の靴底と照合、模様が一致した。同じ製品は全国に流通しているという。

 山口さん宅のインターホンや玄関のドアノブなどから、犯人のものとみられる指紋は採取されなかった。県警は犯人が手袋をしていた可能性もあるとみている。

 一方、東京都中野区で吉原健二さん(76)の妻靖子さん(72)が襲われた事件の約7時間前、吉原さん宅から約130メートル南の路上に、野球帽をかぶった20—30代の男が乗る黒っぽいワンボックスカーが止まっていたことが分かった。

 車は吉原さん宅から約80メートルにわたり血痕が残っていた道路の延長線上にあった。血痕が消え、警察犬も犯人のにおいを追跡できなくなったのとほぼ同じ地点で、警視庁は犯人が下見をした上、付近に逃走用の車を止めて犯行に及んだ可能性もあるとみている。

 目撃者(48)によると、車を見たのは事件当日の18日午前11時20分ごろから11時半ごろ。現場は住宅街の一方通行の道路で、目撃者は「道幅が狭いところに邪魔だと思った。普段は見かけない車だった」と話している。帽子はつばの部分が角張った特徴があったという。

 靖子さんは約七時間後の午後六時半ごろ、宅配便を装った男に刺された。警視庁の聴取に「犯人の顔を覚えていない」と証言しており、警視庁は一家の顔見知りによる犯行の可能性は低いとみて、現場の遺留品や目撃者捜しに全力を挙げる。

 靖子さんは約7時間後の午後6時半ごろ、宅配便を装った男に刺された。警視庁の聴取に「犯人の顔を覚えていない」と証言しており、警視庁は一家の顔見知りによる犯行の可能性は低いとみて、現場の遺留品や目撃者捜しに全力を挙げる。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081121-OHT1T00195.htm