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2008年11月21日(金) 11時17分

「サイトウミート」製造の生ハムから基準超す発色剤スポーツ報知

 神奈川県は21日、食肉メーカー「サイトウミート」(同県平塚市)が製造した生ハムから、基準値を超える発色剤「亜硝酸根」を検出したとして、食品衛生法に基づき商品の販売禁止と回収を命じた。健康被害の報告はないという。

 県生活衛生課によると、回収対象は「ジャンボン・ド・ヒュメ」の100グラム入りと500グラム入り。計約1600パックが12都道府県の小売店や卸売業者に出荷され、一部は消費された可能性もあるという。

 県が17日に実施した年1回の抜き取り検査で、15日に製造したハムから製品1キロ当たりの基準値(0・07グラム)を0・007グラム上回る亜硝酸根を検出した。

 同社の斎藤俊一会長は「出荷を早めるために塩漬け期間を通常より短くしたため、発色剤の成分が残ったことが原因。ご迷惑を掛け申し訳ない」と話している。

 県によると、亜硝酸根は大量に摂取すると体内で発がん性物質をつくる場合があるが、今回の検出量では健康への影響はない。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081121-OHT1T00189.htm