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2008年11月21日(金) 11時24分

襲撃事件受け社保事務所の警備を要請、厚労相が警察当局に読売新聞

 元厚生次官宅襲撃事件を受け、舛添厚生労働相は21日の閣議後の記者会見で、全国312か所の社会保険事務所の警備を警察当局に要請したことを明らかにした。

 自宅を襲われた2人の元次官はいずれも年金行政に深くかかわっており、一連の年金不信との関連性も指摘されているため、社会保険事務所も標的になる可能性があると判断した。

 各地の事務所では年金記録漏れ問題で相談に訪れる人が多く、安全確保は大きな課題。職員にも、事件による不安感が広がっている。社会保険庁によると、すでに各地の警察が事務所近辺を警備しているほか、幹部の自宅周辺の警戒も強化されているという。

 舛添厚労相は「年金相談に来たお年寄りが事件の巻き添えになるようなことは絶対に避けないといけないし、窓口の職員の士気にもかかわる」と警備要請の理由を説明した。

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20081118-5344510/news/20081121-OYT1T00319.htm