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2008年11月21日(金) 16時02分

中国産ゴボウ:南相馬の業者、「国産」と偽装 県が改善を指示 /福島毎日新聞

 中国産のゴボウを国産と偽って販売したとして、県は20日、農産物加工販売業「原町パッケージセンター」(南相馬市原町区三島町、島秀正社長)に対し、JAS法と景品表示法に基づき改善を指示した。島社長は県の調べに「コストを抑えたかった。偽装は06年9月からしていた」と話しているという。
 県農産物安全課などによると、同社は8月1日〜10月31日、中国産ゴボウを使った「切ごぼう」「洗いごぼう」「切太ごぼう」「土ごぼう」「切りごぼう人参入り」の5商品の産地を茨城、群馬、青森県産と偽って表示。福島、宮城両県内のスーパー計12店舗に計約2・2トン出荷した。
 東北農政局に7月、「カット野菜の原産地に疑いがある」という情報が寄せられ、県などが立ち入り調査したが、同社は偽装を否定。今月7日、県などの抜き打ち調査で中国産ゴボウ約400キロが見つかり、追及したところ偽装を認めた。
 中国産ゴボウの仕入れ値は国産の3〜7割程度という。仕入れ元の卸会社は、中国産を明示していた。県は12月22日までに改善報告を提出するよう、同社に命じた。【松本惇】

11月21日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081121-00000232-mailo-l07