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2008年11月21日(金) 19時28分

暴動「主犯」に懲役4年6月 徳島刑務所事件東京新聞

 昨年11月に徳島刑務所(徳島市)で起きた暴動で、公務執行妨害と傷害の罪に問われた桜井弘士被告(45)=服役中=に徳島地裁は21日、懲役4年6月(求刑懲役5年)の判決を言い渡した。

 武田正裁判官は判決理由で、被告を「暴動を計画して共犯者に持ち掛けた主犯」と認定。慕っていた受刑者が房を移されたことを、刑務所の嫌がらせと考えたのがきっかけだったとして「極めて短絡的。受刑中の犯行で、規範意識に重大な問題があることも明白」と述べた。

 弁護側は控訴する意向を示した。

 判決によると、桜井被告は昨年11月16日、徳島刑務所内の工場で複数の受刑者と共謀。刑務官ら6人に暴行や脅迫を加えるなどして職務の執行を妨害し、うち4人にけがを負わせた。

 暴動騒ぎでは17人が起訴され、桜井被告を除く16人が1審で有罪判決を受けている。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008112101000733.html