記事登録
2008年11月20日(木) 00時29分

ミス招く薬剤名類似=2000年にも富山で事故時事通信

 抗炎症剤「サクシゾン」と毒薬指定の筋弛緩剤「サクシン」を取り違えた事故は、2000年に富山県の病院でも発生。患者は一時呼吸困難に陥り、その後死亡した。名称が類似した薬はミスを誘発しやすく、防止の取り組みが進んでいるが、また繰り返された形だ。
 富山県の事故も、処方する薬剤をパソコン入力でオーダーする際に、誤ってサクシンを選んだことによる。この事故後、厚生労働省は新たに薬剤を承認する際に似た名前のものを承認しないことを決定。名称や外観の類似をチェックするコンピューターソフトも開発された。
 このほか「アマリール」と「アルマール」「タキソール」と「タキソテール」など間違えやすい薬剤があり、日本病院薬剤師会や日本医療機能評価機構などがたびたび注意喚起している。しかし、同機構にも毎年数件の事故報告があり、根絶は困難な状況だ。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081120-00000005-jij-soci