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2008年11月20日(木) 03時09分

旧カネボウなど再生した老舗ファンド「MKS」解散へ読売新聞

 日本の投資ファンドの草分けで、旧カネボウなどの企業再生を手がけたMKSパートナーズ(東京)は19日、事業主体である二つのファンドを1年以内に解散する方針を決めた。

 金融危機の影響で投資資金を調達できないうえ、出資者から資金の返還を求められているためだ。

 MKSは1982年に創業した企業再生ファンド。破綻(はたん)企業や経営が悪化した企業の株式を銀行などから買い取り、事業を再生した後、再上場や他社への売却で利益を得てきた。ところが、最近は金融危機で銀行の融資条件が厳しくなり、新規の投資が不可能になったという。さらに、株式などの他の投資案件で損失を抱えた出資者が相次いで返金を要求し、ファンド運営が困難になった。

 このため、二つのファンド(投資事業組合)を解散し、日用品のクラシエホールディングス(旧カネボウ)や靴下の福助など、現在の投資先3社の株も売却する。MKS自体は残し、将来の再開の道を探る。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081120-00000008-yom-bus_all