記事登録
2008年11月20日(木) 00時11分

米消費者物価、最大の下落 景気悪化、一層鮮明に中国新聞

 【ワシントン19日共同】米労働省が十九日発表した十月の消費者物価指数(季節調整済み)は、前月比1・0%下落した。一九四七年に現行方式の統計を開始して以来、最大の下落率。自動車や衣料品などの値引きに加え、エネルギー価格の急落が響いた。

 米商務省が同日発表した十月の住宅着工件数(季節調整済み)は、七十九万一千戸で、五九年に統計を開始して以来、最低の水準。物価動向は金融危機の影響で実体経済が冷え込んでいることを示しており、住宅市場にも底打ちの兆しは見えず、米景気悪化が一段と鮮明になった。

 物価上昇圧力が弱まったことで、連邦準備制度理事会(FRB)が追加利下げを実施する余地が広がったとの見方が市場で強まりそうだ。

 消費者物価を品目別に見ると、新車価格は販売不振を反映して0・5%下落し、衣料品は1・0%下がった。ガソリンは14・2%の急落となり、エネルギー全体では8・6%下落した。

 月ごとの変動が大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は0・1%下落した。

 前年同月比(季節調整前)の上昇率は3・7%で、九月の4・9%から伸びが鈍った。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200811200132.html