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2008年11月19日(水) 19時33分

父殺害の中3少女を初等少年院送致産経新聞

 埼玉県川口市で7月、男性会社員=当時(46)=が刺殺された事件で、殺人の非行事実で家裁送致された私立中学校3年生の長女(15)の少年審判が19日、さいたま家裁であった。富永良朗裁判長は「保護処分による更生可能性は高い」として、初等少年院送致の保護処分を決定。併せて、「教育機関として4年程度の相当長期間が必要」と、少年院に処遇勧告をした。

 富永裁判長は、長女が成績が下がったのにやる気が起きないなどの状況の中で、すべてを終わらせたいと思い、家族を殺して自殺することを考えるようになったと指摘。その上で、「犯行の残虐さ、社会に与えた影響などを考えると、検察官送致(逆送)も考えられないわけではない」と述べた。

 一方、長女が15歳と若い上に、短絡的な動機にみられるように未熟なことなどから、「刑事処分は相当ではない」と判断した。

 決定によると、長女は7月19日午前3時ごろ、川口市の自宅で、父親の胸や顔を包丁で刺して殺害した。

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