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2008年11月19日(水) 00時08分

歴代次官、現職幹部ら警備=19日警察庁で捜査会議−厚労省リスト提出、庁舎警戒時事通信

 さいたま市と東京都中野区で元厚生事務次官と家族が連続殺傷された事件で、警察庁は18日、全国の警察本部に対し、厚生労働省の現職幹部と経験者宅の警戒警備に当たるよう指示した。19日午前中に警視庁と埼玉県警の幹部を集め、捜査会議を開く。
 同庁によると、旧厚生省時代からの事務次官や社会保険庁長官の経験者は延べ約40人。ほかに年金行政にかかわった幹部らも含めており、18日夜時点で把握している警備対象は、首都圏や関西、中国地方など10都府県近く。既に現地の警察が連絡を取っており、警察官を自宅に24時間配置するなどの警戒警備をする。
 一方、厚生労働省も18日、事務次官や社会保険庁長官の経験者らや現役職員幹部の警備を要請。警察庁に名簿リストを提供した。
 同省が警備要請の対象としたのは、経験者が長官、次官、年金局長、保険局長。現役職員はこれに加え、審議官以上の幹部。同省は対象者に直接注意を呼び掛けた。
 同省は東京・霞が関の本庁舎入り口で、全員に身分証提示を徹底。19日朝から庁舎入り口と同省幹部がいるフロアの部屋入り口で、警備員を増員する。 

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