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2008年11月19日(水) 00時00分

「物価11%上がった」実感読売新聞

会社員900人調査 低所得層ほど負担感

 消費者物価指数の上昇以上に物価が上がったと感じる人が多く、低所得層ほど物価上昇の負担を大きく感じていることが18日、連合総研の「勤労者短観」でわかった。同調査は、首都圏と関西圏に住み、民間企業に勤める20〜50代の900人を対象に今年10月実施。785人から回答を得た。

 1年前に比べて物価が何%上がったと感じるかを尋ねたところ、回答者の平均は11・5%。前年同月比2・3%の上昇だった9月の消費者物価指数(生鮮食品を除く総合指数)との間に大きな差が出た。年収別でみると、年収200万円未満の平均は13・0%、200万〜400万円未満が13・2%だったが、800万円以上は8・8%、600万〜800万円未満は9・5%となり、低所得層の方が物価の上昇幅を大きく実感していた。

 「食料品の購入を節約したい」とした人は、年収200万円未満は39・6%に上った一方、年収800万円以上は18・5%だった。

 また、「1年前に比べて景気が悪くなった」とする人は80・8%に上り、2001年10月の調査開始以来、最多となった。

http://www.yomiuri.co.jp/national/kishimu/kishimu081119.htm