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2008年11月19日(水) 19時48分

「暴力で物事解決しない」元次官宅連続テロ、与野党が批判読売新聞

 旧厚生省の次官経験者と家族の連続殺傷事件を受け、与野党からは19日、「暴力で物事は解決しない」(笹川自民党総務会長)との批判や、早期解決を望む声が続いた。

 自民党の津島雄二税制調査会長(元厚相)は19日、都内で記者団に「世の中は給付が当たり前で、『あそこが不足、ここがダメだ』との議論ばかり。それが制度構築に携わった人への理不尽な行為につながったとすれば残念だ」と非難した。

 公明党の漆原良夫国会対策委員長は、「官僚、しかも家族まで含めた殺傷行為は珍しい。非常に不安な思いだ」と語った。

 民主党の小沢代表は横浜市での記者会見で、「いかなる理由があるにせよ、暴力で人を殺傷することは許されるべきではない」と語気を強めた。

 共産党の穀田恵二国会対策委員長は国会内で記者団に「政治的思惑でのテロ行為だとすると、許し難い言論に対する封殺だ」と指摘した。社民党の福島党首は記者会見で「政治と民主主義の危機だ」と語った。

 衆院厚生労働委員会では19日、野党4党が参院に提出した後期高齢者医療制度廃止法案が審議入りしたが、被害者の冥福(めいふく)を祈る発言が相次いだ。

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20081118-5344510/news/20081119-OYT1T00607.htm