元厚生次官ら連続殺傷事件について野党幹部から19日、年金問題など厚生労働行政に対する不満、不信が背景にあるのではないかとの見方が示された。
国民新党の綿貫民輔代表は記者会見で「社会福祉の問題でいつまでたっても結論が出ず、いらいらさせている現在の政府に不満が出てきたのではないか」と述べた。
社民党の福島瑞穂党首も記者会見で「この事件が年金や医療に対する不信から起きたのであれば、政治と民主主義の危機だ」と指摘した。
一方、民主党の小沢一郎代表は記者会見で「現時点では動機がはっきりしていない」とした上で「いかなる理由があるにせよ、人を殺傷することは許されない」と強調。共産党の穀田恵二国対委員長も記者団に「社会に対する不満表明は言論でやるべきだ。ストライキやデモもある」と述べた。