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2008年11月19日(水) 06時03分

「ミシュラン」三つ星 東京最多9店にスポーツ報知

 料理店格付けの世界的権威「ミシュランガイド」の東京編2009年版(21日発売、2415円)の概要が18日、発表された。最高評価の「三つ星」は計9店が獲得。同ガイドが調査対象にする主要都市のうち、最新版の三つ星店数は、東京がパリと同数で並び世界最多となった。

 注目の三つ星店は、08年版の8店がそのまま“残留”し、新たに日本料理店「石かわ」(新宿区)が二つ星から“昇格”した。二つ星は36店で、08年版から14店増。一つ星は128店で、新たに35店が加わった。星の獲得総数も227に達し、昨年に続き世界最多の評価を得た。

 4日に詐欺容疑で逮捕された音楽プロデューサー・小室哲哉容疑者(49)の妻・KEIKOさん(36)の実姉がオーナーを務める「臼杵ふぐ山田屋」(港区)は、08年版に続き二つ星だった。

 一方で、前回二つ星評価だったフランス料理店「トゥエンティ ワン」(新宿区)は、9月に牛肉の産地偽装が発覚し、今年はリストから除外された。同店は10月半ばに閉店が決定した。ほかに掲載された数店が、経営不振などで閉店に追い込まれている。

 掲載されたうち17店が、09年版では“降格”となった。同ガイドの総責任者・ジャンリュック・ナレ氏(47)は「セレクションで考慮するのは調査員のリポートだけ。星は大理石に刻まれたものではなく、クリスタルのようにもろいもの」と厳格な判断基準を強調した。

 08年版は国内初だったことから話題を呼び、日本語版、英語版を合わせ約30万部が売れた。今年はそれ以上の部数を準備しているという。景気の先行きも不透明で、海外からの観光客も減少しているが、ナレ氏は「ミシュランを買うのがベストな投資。店選びを間違うことがないのだから」と強気な姿勢を見せた。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081119-OHT1T00110.htm