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2008年11月19日(水) 12時09分

【朝鮮総連事件】検察側、満井被告どう追及?産経新聞

 朝鮮総連中央本部の土地建物などをだまし取ったとして、詐欺罪に問われた元公安調査庁長官、緒方重威被告(74)と元不動産会社社長、満井忠男被告(75)の第24回公判が13日午後1時15分から、東京地裁で開かれる。満井被告の被告人質問が4回目を迎え、満井被告や緒方被告の弁護人による主尋問が行われる。主尋問が終了すれば、検察側の反対尋問が始まる予定だ。検察側が、詐欺の犯意などについて、どう追及するか注目される。

 取り調べ段階では起訴事実を大筋で認めたものの、公判では否認に転じた満井被告は前回の公判で、自身が取り調べ期間中に記したという“獄中日誌”の一部を読み上げながら、検察側の取り調べの不当性を訴えた。

 満井被告は、検察側から「事実でなくても(シナリオを)一緒に作ろう」と持ちかけられ、虚偽の調書を作らされたと主張。さらに、(1)緒方被告の自供(2)緒方被告の弁護士辞職(3)詐取したとされる4億8400万円全額を朝鮮総連側に返還−の3条件がそろえば、「不起訴にする」と告げられたと述べた。

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