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2008年11月19日(水) 20時21分

<ハロゲンヒーター>発火など事故多発 リコール120万台毎日新聞

 電気暖房器具のハロゲンヒーターが突然、発火するなどの事故情報が国民生活センターに相次いでいる。住宅が全焼し住民が全身やけどを負ったケースも。同センターの調べでは03年以降、19社がリコール(無償点検、修理)を実施、回収対象品は計約120万台に上る。だが回収率0の社もあり「危険な製品が使われている恐れがある。リコール対象ではないか確認を」と呼び掛けている。

 同センターによると電気暖房器具の危険・危害情報は最近10年間で1382件。うちハロゲンヒーターは計417件で約3割を占めた。事故内容は発煙・火花が96件、発火・引火が90件、破裂が70件で火事も18件。けがをしたのは48件だった。

 具体的な事故情報として▽08年2月、ハロゲンヒーターが火元となって自宅が全焼、夫が全身やけど(福岡県・60代女性)▽05年11月、2年前に買ったハロゲンヒーターが突然破裂し7歳の男の子が手に切り傷とやけど(三重県・30代女性)−−などが寄せられた。

 同センターの調査に16社が回答。リコール対象品は、中国・韓国製などすべて輸入品で、回収率は0〜41%。センターは、各社に回収率を高めるよう指導した。

 ハロゲンヒーターはハロゲンランプが熱源。数秒で暖かくなるため、数年前に人気商品に。扇風機型が主だがタワー型などもある。事故が相次いだため店舗での取り扱いは減ったが、インターネットでは現在も販売されている。

 回収対象品の機種は、国民生活センターのホームページ「製品の不具合が目立つハロゲンヒーター」で公表している。【亀田早苗】

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