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2008年11月19日(水) 20時06分

動かなかった国内FA選手 メジャー視野で様子見続出産経新聞

 今年のFA有資格者は、昨年より15人増えたものの、行使を表明したのは2人減の7人にとどまった。低調となった要因のひとつに、新制度の導入が挙げられる。

 今年から国内FAは、取得期間が9年から8年に短縮された。21人がこの恩恵を受けたが、行使した選手はなし。あと1年で海外FAを取得できるため、高橋尚成(巨人)、五十嵐亮太(ヤクルト)、清水直行(ロッテ)投手らは行使を見送った。

 新制度のもうひとつの特徴は、旧所属球団への補償の軽減。所属球団内の年俸順位により、A(上位3人)、B(4位から10位)、C(11位以下)の3段階に分け、Cランク選手の移籍に限り、補償金も人的補償も廃止された。野口寿浩捕手(阪神)、中村紀洋内野手(中日)がこれに該当する。従来ならFA宣言しにくかった層が、宣言しやすくなった。

 球団側と新制度をまとめた日本プロ野球選手会の宮本慎也会長(ヤクルト)は「移籍する、しないは選手の意思。選択の幅は広がったと思う。国内FAと海外FAの期間を同じにするのが本来の姿だが、制度を見直す2年後までに考えればいい」と総括した。(佐藤正弘)

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081119-00000584-san-base