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2008年11月19日(水) 18時45分

「許し難い」「民主主義の危機」=元厚生次官殺傷で野党幹部が相次ぎ非難時事通信

 野党各党の幹部は19日、元厚生事務次官宅殺傷事件に強い憤りを表明するとともに、厚生行政に対する不満を背景にした連続テロの可能性も指摘されることから、捜査の行方を注視する姿勢を示した。
 民主党の小沢一郎代表は横浜市で記者会見し、「いかなる理由があるにせよ、暴力で人を殺傷するなどということは許されるべきことではない。(被害者に)心からお悔やみとお見舞いを申し上げたい」と述べた。
 共産党の穀田恵二国対委員長は記者団に「許し難い犯行で、仮に政治的思惑でのテロ行為なら言論封殺だ。(今回の事件が)批判の自由を奪うことになっては絶対にならない」と強調。社民党の福島瑞穂党首は会見で「年金や医療の実務に携わっていたことが理由になっていたなら、政治と民主主義の危機だ。政治は社会保障の不安をなくす方向で全力を挙げないといけない」と語った。
 国民新党の綿貫民輔代表は「失業者がどんどん出て、何の手当てもしないと社会問題になる。社会福祉の問題でいつまでたっても結論が出ず、(国民を)いらいらさせている政府に対する不満が出てきたのではないか」と指摘した。 

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