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2008年11月18日(火) 06時03分

コスプレ用かつらメイプル社が脱税スポーツ報知

 2006年末までの2年間で約1億6600万円の所得を隠し、所得税約5400万円を脱税したとして、大阪国税局は17日までに、所得税法違反容疑で、コスプレ用かつら販売業「MAPLE(メイプル)」(本社・京都)の北村嘉秀経営者(47)を京都地検に告発した。

 コスプレ関連産業の業者が脱税容疑で告発されるのは珍しいという。

 関係者によると、05年に約1億8000万円、06年に約3億円の売り上げがあったが、所得の一部しか申告しなかったという。追徴税額は重加算税を含め、約7300万円とみられ、修正申告に応じたもようだ。

 メイプル社は、アニメや漫画のキャラクターのコスプレ好きの「オタク」の御用達の店。コスプレブームと1個5000円前後の低価格路線が当たり、業績を拡大した。同社ホームページによると、インターネット販売や、札幌、仙台、東京など国内11店舗のほか、中国・上海にも出店している。

 地検の調べに対し、北村氏は「日本一の規模にしたかった。税金を払うのはばからしいと思った」と話しているという。

 メイプル社関係者によれば「今回の容疑は、社長が2年前まで当社の業務とは別に展開していた婦人用かつらの販売で起きたこと。メイプル社は脱税容疑とは関係がない」などと主張している。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081118-OHT1T00084.htm