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2008年11月18日(火) 06時03分

19歳少女が死のリクエスト…投稿紹介求めエスカレートスポーツ報知

 テレビ局に少女が“死のリクエスト”—。仙台南署は17日、東北放送(仙台市)のテレビ番組に殺人予告のメールを送るなどしたとして、威力業務妨害の容疑で宮城県多賀城市の運送会社のパートの少女(19)を逮捕した。

 殺人まで宣言して少女がテレビ局に託した願いは、勤務する会社で自分が希望するような人事が行われること。そして好意を寄せる同僚男性への告白だった。

 東北放送によると最初のメールは10月24日。同局の朝の情報番組「ウォッチン!みやぎ」(月〜金曜、午前7時25分ごろ〜同8時27分)のホームページあてに、自分の希望を放送で読み上げるよう要求する内容のメールが届いた。しかしメールの内容は次第にエスカレート。27日には「殺人が起こります」と初めて殺人を示唆している。

 29日の午前2時ごろには「これを伝えてもらえなかったら2人死ぬことになります」「8時丁度に伝えないと1人目死ぬことになります」などとするメールが到着。さらに番組開始後の午前8時前には「1人目は○○さんを殺します」と名指しで殺人を予告した。番組終了間際には、この日3通目となる「読んでくれないのなら1人目死にます。カウントダウンスタート」とする犯行予告が送られてきた。

 同局ではメールの内容を問題視し、この日のうちに警察に通報。メールは計7回、同番組あてだけに送られていたが「メールに『いつも見てます』と書かれていた」(同局)ことから、少女は番組の熱心な視聴者だったようだ。

 同署によると、少女は容疑を認めており「自分が希望する人事になればよかった。同僚とお付き合いをしたかった」と供述している。勤務先や同僚男性からの被害届は出ていないという。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081118-OHT1T00083.htm