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2008年11月18日(火) 19時52分

企業側が契約破棄を打診=新宿舎計画、白紙撤回も−参院時事通信

 参院清水谷議員宿舎(東京都千代田区)の建て替え計画について、建設を請け負う共同企業体(JV)が国に契約破棄を打診してきたことが18日分かった。建築許可をめぐる東京都との交渉が難航し、建設のめどが立たないためだ。これを受け、参院の与野党幹部らが対応を協議。西岡武夫参院議院運営委員長が石原慎太郎都知事と会談した上で、計画の白紙撤回も含め最終的な結論を出す方針で一致した。
 自民党の山崎正昭、民主党の平田健二両参院幹事長は同日、国会内で西岡氏に会い、事態打開に向けた石原氏との会談を要請。この席で山崎氏は、「(会談が不調に終われば)線を引き直さないといけない」と語った。
 現宿舎の隣接緑地に計画されている新宿舎は当初、地上16階、高さ56メートルを予定。しかし、周辺住民が反対しているほか、予定地が緑豊かな景観を保つために設けられた都の風致地区条例の指定地域内にあることから、国は地上14階、高さ49メートルに計画を縮小して都側と交渉を続けていた。国はこの間、建設工事に着手しないまま一時中止の手続きを取った。 

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