記事登録
2008年11月18日(火) 20時34分

民主の審議拒否「はなはだ残念で理解できない」麻生首相産経新聞

 麻生太郎首相は18日夜、首相官邸で記者団に対し、政府が平成20年度の第2次補正予算案を国会提出していないことを理由に、民主党が同日の参院での審議を拒否したことについて「はなはだ残念。いきなり審議が止まるというのは理解ができない」と批判した。ぶらさがり取材の詳細は以下の通り。

 【予算編成の大臣指示】

 −−先ほど、中川昭一財務・金融担当相、与謝野馨経済財政担当相、鳩山邦夫総務相を首相官邸に呼び、来年度の予算編成の指示をしたということだが、どんな指示をしたのか

「予算編成の時期がだんだん、あの、なに、迫ってきていますんで、その意味では、いわゆる『行管』…行管って、行政管理をやっておられる鳩山先生のところには、いわゆる人員削減等といろいろ今やってもらっているところですけれども、それはメリハリのついたきちんとしたものを出す。えー、与謝野先生と中川先生のところには、予算編成に当たっては、この間から言っているように地域対策。また、国際協力などなど、そういったものにきちんとメリハリがついたものを出す。何でも一律とかなんとか、簡単なことにしない、という話をしました」

 【民主党の参議院審議拒否】

 −−わかりました。国会の件ですが

「国会、はい」

 −−民主党が2次予算案の提出を求めて参議院の審議がストップしています。総理の受け止めを

「んー、はなはだ残念ですね。あのー、なんだ、衆議院だけ動かして参議院は止めるんでしたっけ。何かそういう話になって、あの、民主党の中でどういう感じでそうなってるのかは、私の推測するところでしかわかりませんが、少なくとも、テロ特措法にしても、いわゆる金融強化法にしても、審議は着々と進んで、委員会の現場では採決(の準備)というところまできていたと聞いてるんですが、それが突如として、なんでしたっけ、なんか、2次補正の話と急に絡めて、全然関係ない話を絡めていきなり審議が止まるというのは、理解ができないと思っていますんで、一日も早い再開をしていただきたいなと思ってます」

 【国会会期延長】

 −−民主党はその2つの重要法案(テロ特措法案、金融強化法案)について、平成20年度の二次補正予算案が提出されない限りは採決を引き延ばす構えだが、総理は会期を延長してでも、今国会でその2法案を成立させるつもりか

「ああ、これちょっと、最終的にどういう結論を向こうが出されるかでしょうけれども、いずれにいたしましてもこの両法案は極めて大事な法案だと思っていますんで、相手次第に…。今の段階から何ともいえませんけれども、相手次第によっては、そらあ当然のこととして、延長して…。結果として審議をされないというんであれば、私どもとしてはこれ、最重要法案と、最初からこの臨時国会で申し上げてきたのがテロ特措法ですから。(憲法の規定で参院が採決しなくても否決したとみなせる)60日(ルールなど)、いろいろありますけれども、きちんと対応していかねばならぬと思っています」

 【2次補正予算案】

 −−問題の2次補正予算案だが、今国会に提出する考えは

「あの基本的には、2次補正というものをやりたいというのは最初から申し上げたとおりですが、これ、どうやら各会社の決算というのはかなりしんどいものになってきているような感じがしますんで、これは今年の、平成20年度の予算というものが、(税収減などで)減額しなくちゃいかんということになる状況っていうのは結構出てきているのかなあと思いますんで、そういったものを考えると、今の段階で、いつ出せます、ということが言えるわけでもないし、それがいくらになるかってのは、まだちょっと予想の範囲を超えてませんので、なかなか今のところは、これで出せます、という額が出てこないとなかなか出しにくいというところだと思っています」

 −−今のところ、減額補正がネックになっていると?

「ネックの減額補正は大きいところ、大きなところですよ」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081118-00000573-san-pol