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2008年11月18日(火) 19時48分

<ドン・キ放火>無期懲役確定へ 最高裁が上告棄却決定毎日新聞

 さいたま市で04年、4店舗が連続放火され大型量販店「ドン・キホーテ浦和花月店」の従業員3人が焼死した事件で、現住建造物等放火罪などに問われた無職、渡辺ノリ子被告(51)に対し、最高裁第2小法廷(古田佑紀裁判長)は17日付で上告を棄却する決定を出した。1、2審の無期懲役判決が確定する。

 1、2審判決によると、渡辺被告は04年12月、浦和花月店の寝具売り場で布団に火をつけ同店を全焼させるなど4店舗計7カ所に放火した。浦和花月店の火災では従業員の大島守雄さん(当時39歳)、小石舞さん(同20歳)、関口舞子さん(同19歳)が焼死した。

 弁護側は「被告は当時、認知症の可能性が高く、責任能力は否定される」と主張した上で有期刑への減刑を求めたが、小法廷は「上告理由に当たらない」とだけ述べた。

 1、2審は完全責任能力を認め、「交際相手と会えないうっ憤を晴らそうとした動機に酌むべき点はなく、遺族の悲しみは察するに余りある」と非難。一方、浦和花月店の防火態勢の問題も指摘した。【北村和巳】

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