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2008年11月18日(火) 19時13分

7時間後も酒気基準超 現場にブレーキ痕なしスポーツ報知

 大阪府富田林市で新聞配達員の東川達也さん(16)が車にはねられ、引きずられて死亡したひき逃げ事件で、大工市川保容疑者(41)から事件の約7時間後に検出されたアルコールは、酒気帯び運転の基準値を超えていたことが18日、富田林署の調べで分かった。

 市川容疑者が事件前日の15日夕方には仕事を終えていたことも関係者の話で判明。富田林署は、仕事後に相当量の酒を飲み、帰宅途中に事件を起こしたとみて足取りや飲酒量を調べる。

 また、東川さんが追突された現場付近にはブレーキ痕がなかったことも分かった。富田林署は市川容疑者が前方を走る東川さんのミニバイクに気付いていなかった可能性があるとみている。

 富田林署によると、飲酒検知は市川容疑者を逮捕後の16日午前10時ごろに実施。道交法で酒気帯びとなる呼気1リットル当たり0・15ミリグラム以上のアルコールが検出された。

 府警幹部によると、7時間経過しても基準を超える場合、個人差があるものの相当量の飲酒をしたと考えられるという。

 一方、市川容疑者の勤務先の工務店によると、同容疑者は15日、堺市内の建設現場で仕事をし、午後6時から七時ごろに終了した。建設現場には事件を起こした軽ワゴン車で来ていた。

 東川さんは16日午前2時50分ごろにはねられ、大阪府河内長野市内の駐車場まで約7キロ引きずられて死亡したとされる。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081118-OHT1T00240.htm