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2008年11月18日(火) 06時03分

早大全学生に大麻調査…新たに4人逮捕判明スポーツ報知

 学生の大麻汚染に揺れる早大は17日、新たに4人が大麻取締法違反容疑で逮捕されていたことを明らかにした。これで大麻による学生の逮捕者は、計7人(国際教養学部6人、商学部1人)となった。同大では全学生約5万5000人(大学院生を含む)に違法薬物の使用を戒める警告メールを送信。大麻など薬物に関するアンケート調査により、使用歴などの実態調査を行う方針を示した。

 早大が全学生約5万5000人を対象に、薬物使用について大規模な実態調査に乗り出すことになった。

 まず在校生に違法薬物に関する警告文をメールで送信する。次に学生だけがアクセス可能なポータルサイトを使い、大麻など薬物使用歴のアンケートを実施。これらの調査はできるだけ早い時期に実施するという。

 大学では、さらに「薬物乱用防止」講習会を開催し広報誌配布も進める。また新入生を対象とした「早稲田大学基礎講義 早大生のためのリテラシー(仮)」という授業で、違法薬物について知識の徹底を図るとしている。

 17日の記者会見で新たに明らかになった逮捕者は4人で、いずれも国際教養学部の学生。1人は1年の男子学生、3人は交換留学生の米国人男性だった。4人は2004年と08年に逮捕されており、米国人1人は起訴されているが、残りの3人は不起訴処分だったという。大学側は、4人を退学処分としている。

 早大では、これまでに商学部3年の男子学生(21)が大麻草を栽培したとして、また国際教養学部2年の男子学生(22)、同学部3年の男子学生(20)はオランダから国際郵便で大麻を密輸しようとして逮捕されたことが判明している。

 7人のうち6人の逮捕者を出した国際教養学部は04年に開設。現在2855人の学生がおり、そのうち留学生は519人が占める。国・地域別では、韓国239人、中国157人、台湾48人の順で多いが、一連の大麻事件にはこれらの国の学生は含まれていない。

 同学部では、05年から学部要項に薬物の使用を厳しく処分する方針を英文でも掲載している。日本に来て2か月というバングラデシュの留学生(28)は「帰国して、また来日した時に大麻を日本に持ち込んだりしているというのを聞いたことがある。私は違法だと認識しているが、早稲田のように名声のある大学でこのような事件が起こり、とても残念だ」と話した。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081118-OHT1T00097.htm