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2008年11月17日(月) 20時52分

自・民党首会談 2次補正の今国会提出、首相が明言避ける毎日新聞

 麻生太郎首相と民主党の小沢一郎代表は17日夜、首相官邸で約30分会談した。小沢氏は、政府の追加経済対策の裏付けとなる08年度第2次補正予算案について「直ちにまとめて国会に提出すべきだ。会期を延長してでも(審議を)やるべきだ」と述べ、今国会への提出を要求。首相は「今の段階で答えることはできない。出せるように努力している最中だ」と明確な回答を避け決裂した。民主党は反発を強めており、インド洋給油活動を延長する新テロ対策特別措置法改正案や金融機能強化法改正案の会期内成立は流動的になった。

 自民、民主両党の党首会談は昨年11月2日の福田康夫前首相と小沢氏以来で、麻生政権では初めて。

 党首会談が平行線に終わったことを受け、民主党は18日の参院外交防衛委員会での給油延長法案の採決に応じない方針を自民党に伝えた。与党は同法案を20日の衆院本会議で3分の2以上の賛成で再可決する構えだったが、来週以降にずれ込む見通しが強まった。

 小沢氏は会談で、給油延長法案などの採決日程先送りと絡めて、2次補正の今国会提出を首相に強く迫り、「審議をいたずらに引き延ばすことはしない」とも述べた。しかし、首相は「参院で決めた話を党首が一方的に破棄するのは納得しかねる」と反論し、補正提出の有無と重要法案の審議は無関係と強調した。

 会談後、首相は首相官邸で記者団に対し、2次補正の今国会提出について「その考えがないわけではない」としながらも、成立させるために会期延長するかどうかは「ぎりぎりにしか決まらない」と語った。

 党首会談は、民主党が17日午前の幹部会で開催を申し入れることを決め、鳩山由紀夫幹事長が同日午後、自民党の細田博之幹事長に国会内で要請した。会談には細田、鳩山両幹事長と民主党の山岡賢次国対委員長、河村建夫官房長官が同席した。【中田卓二】

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