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2008年11月16日(日) 10時03分

16年五輪は現役メジャーが大挙参加日刊スポーツ

 大リーグのバド・セリグ・コミッショナー(74)が14日、16年夏季五輪で野球復活の切り札として、現役メジャーを参加させると明言した。ローザンヌ(スイス)で開催されている国際オリンピック委員会(IOC)のプログラム委員会に声明を寄せ、正式競技復活を条件に「16年は五輪史上、最高のプロ選手が代表として出場するだろう」とIOC関係者に訴えた。
 同委員会には大リーグを代表してポール・アーチー副会長が、現役のグランダーソン外野手(タイガース)を連れてロビー活動。同公式ホームページで「(最高の選手を)派遣できるかが争点。コミッショナー声明がわれわれの姿勢そのものだ」と、事実上のメジャー派遣を確約した。大リーグは00年シドニー五輪でプロ解禁後も、公式戦への影響を理由に参加選手はマイナーに限定。非協力的な姿勢がIOCの心証を害し、12年ロンドン五輪での除外につながっただけに、ようやく重い腰を上げた。
 ただ本当に実現するかは流動的な部分も多い。同コミッショナーは12年で任期が切れるため、最終決定は次期コミッショナーが握る。また16年の開催候補地はシカゴと東京がややリード。最強チーム結成を広告塔にして、地元シカゴへの票集めという見方もある。採用競技は開催地とともに、来年10月2日にコペンハーゲン(デンマーク)で行われるIOC総会で最終決定する。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081116-00000033-nks-base