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2008年11月16日(日) 22時06分

脱税容疑、元大阪府議の弁護士に逮捕状…比に逃亡手助けで4人逮捕読売新聞

 ビルの転売益約7億円を隠し所得税2億5000万円を脱税したとして、大阪地検特捜部は、元大阪府議の小川真澄弁護士(64)について、所得税法違反などの容疑で逮捕状を取った。

 小川弁護士は他人名義のパスポートを使ってフィリピンに逃亡、現在、マニラ市内にいるとみられ、特捜部は国際手配も検討している。特捜部は16日、同弁護士を逃亡させたとして、東京都内のIT関連会社役員・奥井宏太朗容疑者(31)ら4人を犯人隠避の疑いで逮捕した。

 ほかに逮捕されたのは、同社役員の平田慎治(33)、飯塚誠(45)、元役員で関連会社経営の桑波田(くわはた)達彦(38)の3容疑者。いずれも容疑を認めている。

 特捜部などによると、小川弁護士は2006年3月、「多幸梅(たこうめ)観光」(大阪市)が所有していたビルの転売益を申告しなかった疑いが持たれている。同弁護士は税務調査後に修正申告に応じたという。

 小川弁護士はIT関連会社の創業時からの株主。奥井容疑者ら4人は、小川弁護士の逮捕を免れさせる目的で、11日午前1時ごろ、大阪市北区のホテルで同弁護士に逃走資金150万円を渡し、レンタカーで愛知県の中部国際空港まで送った疑い。飯塚容疑者はフィリピンまで同行したという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081116-00000038-yom-soci