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2008年11月16日(日) 02時18分

<トヨタ>「レクサス」拠点の田原工場、1月から減産へ毎日新聞

 トヨタ自動車は、高級乗用車「レクサス」などを生産する国内最大の生産拠点、田原工場(愛知県田原市)で来年1月から本格的な減産に踏み切る方針を固めた。一部ラインで生産体制を昼夜2交代制から昼勤務のみに縮小する。米国発の金融危機に伴う世界的な自動車販売不振に対応するためで、同工場では異例の大幅減産となる。

 トヨタは6日、08年度の世界生産を当初計画から95万台減の792万台(07年度実績868万台)に、国内生産を36万台減の385万台(同426万台)に下方修正しており、国内工場で生産ペースを落とすなど生産調整を進めていた。

 田原工場の07年生産台数は計63万2000台。レクサスやスポーツタイプ多目的車(SUV)「RAV4」などを計3ラインで生産しており、このうちレクサス専用の1ラインを昼勤務だけにする。残り2ラインの夜勤中止も検討している。

 レクサスの世界販売は日米欧市場で落ち込んでおり、08年4〜9月は前年同期から13.4%減少した。同じレクサスを生産するトヨタ自動車九州(福岡県宮若市)も08年度の生産台数が前期比12万台減の32万台にとどまる見通しで、夜勤の停止を検討している。【中井正裕】

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