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2008年11月16日(日) 09時56分

不登校経験の3人が思い語る中国新聞

 不登校生の学校復帰を考えるフォーラムが15日、広島市南区の南区民文化センターであった。教育ジャーナリストの品川裕香さんとともに、不登校を経験した大学生1人と高校生2人が、支援のあり方を話し合った。

 広島経済大、こども教育支援財団、クラーク記念国際高校が主催。約150人が参加した。品川さんは講演で、学校の画一的な学習スタイルを指摘。「音声や体を使うことで勉強するのが得意な生徒もいるのに、実際の学習は板書が中心の視覚的なスタイルしかない」とし、多様性を認める環境づくりの必要性を強調した。

 中学1年から3年まで不登校だった高校3年男子(17)は、中3の時に自宅に通ってくれた先生のおかげで復帰できた体験を披露。「仲良くなった先生に『プリントだけでも学校に提出しに来たら』と言われ、少しずつ通ううちに、学校が嫌だという気持ちが和らいだ」と周囲の見守りの大切さを訴えた。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200811160076.html