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2008年11月16日(日) 16時26分

原発の情報公開で意見交換中国新聞

 内閣府原子力委員会の前委員で評論家の木元教子さんを招いた講演会「100年後の地球〜地球温暖化・エネルギー・原子力」が15日、松江市であった。温暖化とエネルギーの関係や原子力発電所をめぐる情報公開のあり方などについて市民と議論した。

 講演で木元さんは高速増殖炉や核燃料サイクルの技術、メーカーの海外進出を例に「資源のない日本は高い技術と人材を確保してきた」と説明。昨年度は地震で原発の稼働率が約6割減り、火力発電量が増加し温室効果ガスが上昇したことに触れ「正確な情報を基にエネルギー選択の目を確かにしてほしい」と呼び掛けた。

 続いて環境市民団体や県や市職員がグループに分かれ意見交換。「原発関連の内容が難しい」「行政や報道の情報が十分に届いていない」などの意見が出た。議論に参加した木元さんは「科学的に認知されている情報で裏付けながら原子力を学んでほしい」と締めくくった。

【写真説明】木元さん(右端)を交え原子力をめぐる情報のあり方などを議論する参加者

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200811160059.html