記事登録
2008年11月16日(日) 21時40分

真剣さなしと中国非難=協議再開は困難−ダライ・ラマ特使時事通信

 【ダラムサラ(インド)16日時事】チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の特使であるロディ・ギャリ氏は16日、チベット亡命政府のあるインドのダラムサラで記者会見し、今月上旬に中国当局者と行った協議について、「(中国は)われわれと真剣に向き合う意思を完全に欠いている」と述べ、中国の対応を非難した。
 ギャリ氏らは4、5の両日、北京で協議を行い、ダライ・ラマ側が一貫して求めているチベット人による「高度な自治」を詳細に説明した覚書を提示。中国側は「分離独立の狙いを新たなパッケージにしただけだ」として、事実上これを拒否したという。 

【関連ニュース】
〔写真特集〕チベット問題
対話路線、見直しも=17日亡命チベット人会議開幕
ダライ・ラマとの会談中止を=仏大統領に要求
現地政府の民主化が必要=チベット問題でダライ・ラマ
「汚名残すな」とダライ・ラマ批判=チベット協議、進展なし

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081116-00000072-jij-int