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2008年11月16日(日) 21時35分

「一生忘れられない試合」=強いオグシオ、節目の日−全日本バドミントン時事通信

 オグシオ、有終の美−。16日に東京・代々木第2体育館で行われたバドミントンの全日本総合選手権女子ダブルス決勝で、小椋久美子、潮田玲子(三洋電機)組が5連覇を達成した。この大会限りでペアを解消すると表明して臨んだ2人が、抜群のコンビネーションで戦い抜いた。
 一緒に北京五輪に出場した末綱聡子、前田美順(NEC・SKY)組との対戦。「最後の最後の最後まであきらめず戦おうと思ってコートに入った」と潮田は言う。競り合いの末に第1ゲームを取り、2ゲーム目は終盤に4点差を逆転。潮田が最後の一打を相手コートに落とすと、2人とも涙をこらえきれなかった。
 高校1年の時、ジュニアの日本代表合宿で初めて組んだ。アテネ五輪の代表争いから脱落した苦い思いや、昨年の世界選手権3位入賞など、さまざまな経験を重ねてきた。その中でも一番の思い出を問われると「きょうの試合は一生、忘れられない」と声をそろえた。
 写真集が発売されるなど、人気でもバドミントン界をリード。3200人収容の会場は、立ち見客が出るほどの観衆で埋まった。敗れた前田は「自分たちがここまでこられたのは彼女たちのおかげ。バドミントンをメジャーにしてくれたのも彼女たち」とライバルの存在に感謝する。
 4年後のロンドン五輪への考え方に違いが生まれたが、「ここまで頑張ってこられたのは(相棒が)レイちゃんだったから」(小椋)、「強いわたしたちで終わりたかった。今は悔いがない」(潮田)。互いへの感謝を胸に、次の目標に向かう。 

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