記事登録
2008年11月16日(日) 21時32分

<アフガニスタン>カルザイ大統領「オマル師と対話」表明毎日新聞

 【ニューデリー栗田慎一】アフガニスタンのカルザイ大統領は16日、カブールで記者会見し、武装勢力タリバンとの和解交渉について「国際社会が理解しないならば、私は大統領を辞任する」と述べ、不退転の決意で交渉に臨んでいることを強調。タリバン最高指導者オマル師ら幹部4人の名前を挙げて「政府の和解案を受け入れて政府に参加してほしい」と述べ、タリバン幹部の身の安全を保証する意向を明確にした。

 発言は、アフガン政府の和解交渉を追認しながらも、オマル師ら強硬派の捕捉か殺害を目指している米国を強くけん制するものだ。ハリリ・アフガン副大統領は10月、毎日新聞に対し、同師に手紙を出して対話を呼びかけていると語り、米国の姿勢とズレが生じていた。

 大統領は、米国などが強硬派との和解を認めない場合について、「国際社会はアフガンから出ていく選択肢もある」とも述べた。またタリバンに対しても、「女子学校を燃やしたり、市民の殺害を即時停止すべきだ」と強い口調で訴えた。

【関連ニュース】
パキスタン:国境地域は無法地帯化…朝日記者らを銃撃
アフガン邦人殺害:伊藤さんしのぶ写真展 故郷・静岡
アフガン:米国人記者拉致される
パキスタン:アフガン駐留米軍が越境攻撃 大統領選後、初
アフガン:米軍空爆、西部では7人死亡

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081116-00000054-mai-int