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2008年11月16日(日) 19時50分

勢いに乗ってきた把瑠都産経新聞

 把瑠都が勢いに乗ってきた。新関脇場所で連敗スタートと出遅れたが、その後は6連勝で1敗で並ぶ白鵬と雅山をぴたり追走。「いろいろ考えずに自分の相撲を取りきっているのがいい。勝ちが続くと気持ちもいい」と笑みは絶えない。

 今場所初の大関戦も、最初から飲んでかかっていた。「大関戦だから絶対に負けたくなかった」。琴欧洲と右四つ左上手でがっぷりになり、相手が寄ってきたところで上手投げ。「投げたら落ちた」と涼しげに汗をぬぐった。

 苦しめられてきた左ひざの故障を乗り越えようとしている。入幕後に3度の休場を余儀なくされたが、昨年秋以降は皆勤を続け幕内上位に定着。新小結だった先場所で勝ち越し、今場所で一気に大関取りへの足がかりを築こうとしている。

 後半戦で上位との取組を多く残しており、その一番一番が優勝争いを大きく動かす。「中日が終わってよかったです。あと半分。調子もいいし、これからが楽しみ」。にこやかなエストニアの怪人だったが、声の響きにはすごみが感じられた。

(奥山次郎)

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