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2008年11月16日(日) 19時16分

<ロシア>反プーチン政党消える毎日新聞

 【モスクワ大木俊治】プーチン前政権と対立してきたロシアのリベラル系野党「右派勢力連合」が15日自主解散し、親プーチン政党の「民主党」「市民勢力」とともに16日、親政権色の濃い新党「正義」として新たに発足した。エリツィン政権時代の与党の流れをくみ、プーチン前政権と対立してきたリベラル系野党は、政界の表舞台から姿を消した。

 右派勢力連合の元幹部で反政権のネムツォフ元第1副首相らは、15日の党大会で党の存続を訴えたが、現実路線の多数派に敗れた。ネムツォフ氏は反体制派の元チェス世界王者カスパロフ氏らと、近く別の政治団体を結成する。

 同連合は、プーチン前大統領が進めた政治や経済の国家統制に反対してきたが、支持者離れが顕著。03年の下院選で議席がゼロとなり、昨年の下院選でも得票率1%未満で議席を獲得できなかった。

 プーチン前政権下では、もう一つの有力なリベラル系野党「ヤブロコ」も下院の議席を失い、経済成長を追い風に強権統治を進めた政権下で、ソ連崩壊後に興隆したリベラル系政党の地盤沈下が進んでいた。

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