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2008年11月15日(土) 16時00分

松戸の男性傷害致死:長女の交際相手死なせた父に懲役5年6月−−地裁判決 /千葉毎日新聞

 ◇「酌むべき事情ある」
 長女の交際相手だった少年(当時18歳)に暴行を加え死亡させたとして、傷害致死罪に問われた柏市高田、新聞配達員、渡部真紀(まさき)被告(40)に対し、千葉地裁(小坂敏幸裁判長)は14日、懲役5年6月(求刑・同8年)を言い渡した。
 判決によると、渡部被告は6月19日午後8時ごろから同9時ごろにかけ、柏市内の駐車場で、松戸市の無職少年を暴行。頭部打撲による脳障害で死亡させた。渡部被告は少年が長女との間に2人の子供をもうけながら、就職して生活を援助しなかったことに腹を立てた。
 小坂裁判長は「被告が渡した出産費用を使い込むなど被害者の少年に対する怒りで自制心を失った点は無理からぬ面があり、酌むべき事情はある」と指摘したが、「長時間、無抵抗な被害者の全身に激しく執拗(しつよう)な暴行を加え続け、悪質な犯行」と述べた。【中川聡子】

11月15日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081115-00000194-mailo-l12