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2008年11月15日(土) 17時48分

堺新工場の計画に影響も シャープの液晶パネル減産東京新聞

 液晶テレビ国内首位のシャープが主力拠点の亀山工場(三重県亀山市)でのパネル減産を決めた。世界的な景気後退でテレビ販売の低迷が続けば、同社が堺市に建設を進める世界最大規模の新工場を含めた生産計画に影響が出る恐れがある。

 新工場はシャープが約3800億円を投じ、2009年度の稼働を目指して建設中。「第十世代」と呼ばれる大型ガラス基板から40−60型のパネルを効率的に生産できる。

 しかし、競争激化から利幅の大きい大画面テレビを中心に価格下落が進行。シャープの08年度上半期の液晶テレビ販売は、台数は前年同期を上回ったが、金額ベースでは減少した。

 今年2月にはソニーと液晶パネル工場を運営する共同生産会社を設立し、出資比率に応じてソニーにもパネルを供給することで基本合意した。正式契約を9月までに結ぶ方針だったが、世界的な金融危機で状況は一変。交渉は予定より遅れている。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008111501000540.html